出来ちゃった婚から始まる転落人生
私がお金が無いことで困ったきっかけは、出来ちゃった結婚から始まっています。
今は授かり婚などと言って、特に珍しい事では無いです。
ですが、私の場合は貯金無しの出来ちゃった結婚だったので、とても金銭的に辛いスタートを切りました。
当時東日本大震災をきっかけに、一緒に住んでいた夫(当時はまだ彼氏)の仕事が無くなってしまい、私だけの収入で暮らさなければいけなくなってしまった矢先の事です。
そんなタイミングで分かった妊娠でした。
結婚はしようと思っていたものの、2人でしょっちゅうレジャーに出かけていたので貯金はあまり無く、さらには失業が生活に響きました。
また、当時住んでいたマンションは子供不可だったのもあり、引っ越しもしなければなりませんでした。
妊娠出産引っ越しで貯金を使い果たしてしまい、子供が生まれたのに、ゼロからの生活でした。その後2年間夫は新しい仕事を頑張っていましたし、私は節約しながらなんとか貯金も少しずつしていました。
ですが2度目のピンチが訪れます。
2人目の妊娠出産を終えたタイミングで、夫が勤めていた外資系の会社が日本から撤退する事が決まり、またしても突然職を失う事となりました。
できちゃった婚と、2度の失業の苦労
4年間のうちに2度の出産、2度の失業は本当に辛いものでした。
失業保険が払われるまで待っていたら支払いができないと言うところまで来ていましたので、とにかくすぐ働ける所へ行くことにし、学生時代に働いていた携帯業界ですぐに働き始めました。
ですが貯金も無くなり、生まれたての子供がいる上に、夫の仕事も不定休なので私がパートをする事もできず、カード引き落としの携帯代の支払いが遅延したり、電気やガスが止まることもありました。
そうしているうちに、上の子が入園の年齢になりました。
私の住む地域は保育園の激戦区で、復帰が決まっていても保育園に入れないほどです。保育園に申し込んだのですが、我が家は職探し中だった事もあり、1歳と3歳の2人だったのもあり、落ちました。
仕方なく慌てて幼稚園の入園準備をしましたが、ギリギリのタイミングで入れる幼稚園はわずかで、翌月までに入園金の10万円、制服や用品等で6万円、合計16万円ほど用意しなければならず、とってもきつかったです。
それに合わせて賃貸住宅の更新も重なり、別途13万用意しなければならず、全部でしめて29万円を翌月まで作らなければなりませんでした。
いろんなことが重なると、想定外の出費が大きく発生しますもんね。
お金がないから物を売った
お金がない状態をなんとかするために、まず家中の売れそうな物を売りました。
リサイクルショップに持って行ったところ、ほとんど値段がつかなかったので、ネットオークションで自分で販売しました。それで3万ほどにはなりました。
まだまだ足りませんので、独身時代に気に入って購入した、ティファニーの18金のジュエリーを泣く泣く手放しました。
買取に持ち込んで査定しもらい、合計で5万ほどで買い取ってもらいました。
これでもまだまだ足りず、でも親には頼りたくなかったので、結局銀行のカードローンで残りの21万円を借り入れしました。毎月1万円ずつの返済です。
幼稚園代の3万5千円にくわえ、1万円の返済は大変ですが、子供を入園させてあげることが何とかでき、本当にホッとしました。
ここからが勝負です。
お金がないなら育児と両立できる仕事探し!
まだ下の子が2歳で保育園は落ちてしまいましたが、少しでも生活費の補填をしたくて、家でも出来る仕事を探しました。
在宅ワークは詳しい事がよく分からないのが多いですし、ポイントサイトやアフィリエイトなど手を出してみましたが、うまく成果を出すことが出来ずに挫折しました。
次に始めたのが、洋裁です。
元々服飾の学校を出たのもあり、子供によくワンピースやブラウス、パンツなど作っていました。
子供に作ったあとの余り布でブラウスを作ってハンドメイドアプリに出品してみたところ、嬉しい事に買ってくれる方がいました。
2歳児の育児の合間のハンドメイドなので量産はできませんが、1ヶ月に2万円から2万5千円ほど売り上げるようになり、保育料の足しになりました。
値段は安いですが「好き」を仕事にできたのも精神的に満たされました。
その後子連れでもできるお掃除のバイトを見つけ、始めました。
1軒2千円ほどなのでそんなにたくさんできませんが、保育料とローンの支払いは賄えるようになり、それだけでも月末の支払いの時期に憂鬱になる事が減って良かったと思います。
育児の隙間時間に仕事をする事は大変ですが、お金が足りなくて借金が膨れるよりかはマシです。
洋裁もバイトもやって、頑張りましたね!
できちゃった婚でお金がないままだったら…
もしもお金が無いままだったらと思うとゾッとします。
借りたカードローンから、保育料の3万借りては1万返し、また3万借りては1万返し、を繰り返し、借金が膨れ上がっていたのではないかと思います。
今のご時世、何が起こるか分かりません。
お友達でも突然リストラにあったり、エンジニアでお給料が良かったのに、ある日部署ごと無くなってしまい失業した知人もいます。
大企業だから安心、上場企業だから安泰、とは言い切れなくなったのが今と言う時代だなと心から思います。
そんな時代を生きて行かなければいけないからこそ、貯蓄の意味も含めて計画性が大事になってきますし、何かあった時の行動力も重要だと感じます。
私自身母親が家にいるメリットは沢山あると感じているので、母親もフルタイムで働くべきとまでは言いませんが、なにか隙間時間を収入に変えられるのも今の世の中の特徴だと思います。
母親も特技を活かして隙間時間を収入に変えて行く事をした方が、いざと言う時安心ですし、ご主人だけが働くより、収入の入り口はいくつもあった方が良いなと身に染みています。