クレジットカードの催促の電話が止まらない
私は昔一切お金がありませんでした。ないと言うより、むしろ借金を抱えていました。
お金がなく困ったきっかけは、クレジットの返済ができなくなり、毎日督促の電話が来るようになったことです。
1日に3回以上は電話が鳴ります。しかも、3社からです。無視をしたことも何度もありました。電話の音を聞くのも嫌で、何度も強制で切ったりもしました。
ただ、ずっと無視するわけにもいかないので、電話に出ては謝り「何日に支払います」と毎回嘘をついては支払えない、という繰り返しでした。
この時は本当に精神的におかしくなってしまい、毎日涙が止まらなかったり、いきなり暴れ出したり、家に引きこもりの生活を送っていました。
カードローン6社、総額200万円の借金
こうなってしまったのも、後先を何も考えないで使ってしまったのがきっかけです。特にギャンブルやブランド品を買っていたわけではありません。
私は旦那と一緒に仕事をしているのですが、初期投資に使い込んでいました。
また、まだ残高があるからといって、外食ばかりしては、酔っ払って良い気分になって、の繰り返しでした。
クレジットの残高が少なくなると、今度はカードローンにも手を出しました。仕事で使ったのもありますが、やはり娯楽にも使っていました。
少し働けば、娯楽に使ったお金なんてすぐに取り戻せるし、仕事もうまくいけば初期投資に使った分なんてすぐに返せる。そう思いながら、毎日呑気に過ごしていました。
しかし、やはり人生は甘くありませんでした。そうしているうちに、みるみる借りれるお金がなくなり、カードローンもクレジットの返済も、返済のためにどこからかまた新しいお金を借りるということをしていました。
気付けばカードローンは6社になっており、総額200万。
私たち夫婦はカードローンでかかる利子のこともあまり考えていませんでしたが、少しずつの返済しかできなかったので、いくら返しても借金が一切減りませんでした。
督促の電話と減らない借金で、人生終わったと、そう感じました。
不思議なことに「もっと早く気が付けばよかった」と思うくらいまで事態が悪化しないと、気付けないものなのです。
クレジットカードが生んだ借金をなんとかするために
そこで、お金がない状態をなんとかするために、まず家にあったものをできるだけ売りました。
自営業をやめて、仕事で使っていた機材や、車はもちろん、婚約指輪も売ってしまいました。
その頃私は子供をお腹に授かっていました。これもタイミングを考えないといけないので、後悔しましたが、やはり一度宿った命を消してしまうのはそれこそ一生後悔すると思ったので、何度も考えた中絶をやめ、苦労する道を選びました。
子供ができるということは、その分お金がかかります。出産時にもお金がかかりますし、その後はオムツやミルク、子供用の服やベットも買わなければいけません。
そのためにも大事にしていたものは全て売りました。今まで大切にしてきたもの、思い出に残っているものを売る時は、とても胸が苦しく、今まで自分たちがしてきたことを憎く感じました。
なぜ今まで気付かなかったのだろう、なぜこんなことになるまでお金のことを何も考えてこなかったのだろう。その考えがずっと頭に残ったまま毎日を過ごしました。
私も「なぜ今まで気付かなかったのか」と深くかみしめることがありましたから・・・。
200万の借金は、物を売っただけでは返済できない
しかし、物を売るだけでは当然足りるわけがありません。そこで、当時妊婦だった私は、寝る間を惜しんでネットでの在宅ワークに励みました。
毎晩パソコンを開いては仕事をし、お昼は家事の合間にパソコンと睨み合い、本当にずっと仕事の毎日でした。
旦那も同じでした。朝早くからの仕事を入れ、それが終わったら夜の仕事に行き、掛け持ちで3つのアルバイトをしていました。
このような生活を続けると、お互いストレスを溜めるようになり、身体も心もズタボロになっていました。しかしこれは自業自得です。こうしないといけないのも、自分たちの行いが間違っていたことに気づくのが遅かったのです。
しかし、このように2人でボロボロになりながらでも頑張ったおかげで、督促の電話もなくなり、少しずつ貯金ができるようになっていきました。
また、贅沢はできませんでしたが、必要なものも、食べたいものも、少しずつ買えるようになりました。
クレジットカードの催促の電話を無視していたら
もしクレジットカードの催促の電話を無視したり、借金を抱えたままで、ここまで頑張っていなかったら、今頃は2人ともブラックリストに載っていました。
一度そういうことがあれば、今後クレジットも使えないですし、何のローンも組めません。買いたいものも買うことができないですし、食べたいものも食べれません。
友達と遊ぶにもお金がいりますが、それも容易にはできません。困るのは自分です。年齢も年齢ですし、どこも助けてはくれません。親にも助けてもらうことはできません。
例えブラックリストに載らなくても、子供を養っていく充分な生活はできなかったと思います。
子供は敏感です。好きなことをさせたいのにさせてあげれない、好きなお洋服を着たいのに、着せてあげられない。こんなことでも子供同士でいじめなどが起こる世の中です。
自分たち親のせいで、子供にもとても可哀想な思いをさせてしまいます。このような後悔は絶対しないように、今後はお金を安易に使わず、考えて使わなくてはいけません。
後から少しでも楽しい生活が送れるよう、これから精一杯頑張っていきます。