年収300万円でも、条件付きで普通の住宅ローンを組めました
42歳、サービス業の事務員をしていますが、正社員として8年ほどになります。
私が住宅を購入しようと思ったきっかけは、将来のことを考えてです。
当時、両親と賃貸のメゾネット2LDKロフト付、駐車場2台込で8万円を毎月支払っていく上で、両親もゆくゆく2階建てのようなメゾネットタイプでは階段の昇降も困難でしょうし、前面も道路が広めな場所だった為、トラックが毎日通り、信号待ちでは列ができ、出入はもちろんですが、洗濯物や外からの視線なども色々気になっていました。
それであれば、年齢的にもまだ住宅ローンを組めるのであれば、中古のマンションを購入した方が将来的にも安心なのではないかと思ったからです。
マンションであれば、エレベーターがついていれば、両親が年老いても大丈夫ですし、全ての動線が繋がってワンフロアなので、階段等も気にする事がありません。
ただ、月々に賃貸のように支払う修繕積立金や管理費、駐車場代は気になりましたが、8万円を超えることはなく、むしろそれの3分の1程度で済むのであれば、年金生活となった場合にも生活していけない範囲ではないと思ったからです。
住宅ローンのネックは、300万円という年収の低さ
まず、住宅ローンを選ぶにあたり、悩んだ事は収入の少なさです。
年収が300万円に満たないので、会社自体は地元では有名であっても、やはり年収や勤続年数は必須であり、貯蓄も関係するようでしたので、それもほとんどなく不安にもなりました。
いくらまで住宅ローンが組めるのか。諸費用は購入価格の1割程度かかるような事も調べがついており、それを思うと悩みました。
また、フラット35という商品もありましたが、金利状況が将来的にどう変動するかわからない中、35年間ずっと金利が変わらないのも良し悪しであり、更に、フラット35は審査も通りやすいとは聞きますが、それだけ他の金融機関よりも金利が少し高めに感じました。
他の銀行を2件訪れ相談したところ、会社の給料振込で使われているところは待遇も悪く、変動をすすめられたりしました。
メインバンクとして利用しているところは親身に相談にのって下さり、固定金利で条件付きであればと提示を受け、色々細かく説明もしてくれた為、少し安心もでき内容も理解できました。
理解した上では、やはり将来的に考えると、10年固定金利が1番リスクが少ないように感じました。10年後であれば金利の見直し、もちろん繰り上げ返済も含めて見直し時期には妥当かと思いました。
年収300万円の住宅ローンの苦労話
住宅ローンを考えるのは、本当に苦労しました。
まずは、ネットで色々調べました。
銀行へ直接行けば済む事かもしれませんが、初めてのことなので不安もあり、あまりにもわからない事だらけでは、先方に誘導されるがままになりそうな感じもしました。さらに金融機関によって商品や金利も多少異なる事を知っていたので、あまりにも基準がないと、何をどう聞いてよいのかもわかりません。
ネット上で、ある程度の「支払のシュミレーション算出」ができるものがあったので、やってもみました。これがとても参考になりました。
「未来の見通しが立つ」だけで、人は安心できるものです。
住宅ローンを考える前に、どんな家がいいのかを考えなければ
また、住宅ローンを選ぶ前に、物件をある程度決めなければ意味が無く、物件を見つけて、その資料を提示し、事前に審査を行う事でいくらまで借りれるかがわかるようだったので、同時進行で中古のマンションも探しました。
もちろん、不動産会社へ電話したり訪れたり、見学もしました。そしてある程度絞り込み、その金額でまた年収等をネット上で入力してシュミレーションしてみたりしました。こうする事で、ある程度返済計画が見えるようになり、将来への不安等も拭えました。
そして、前記にも少し述べましたが、2件銀行を絞り込み、最終的にはメインバンクで利用している地方銀行の支店にて10年固定金利の30年住宅ローンを組む事にしました。
年収300万円で、700万円の借入
年収が300万円に満たないので700万円程度までの借入が限界であり、尚且つ、メインバンクで月々の公共料金の引き落としを3つは最低でも契約する事と、クレジットカードの加入、銀行の株主(1万円からでも良い)が条件として付加されました。
しかし、何十年も利用しているメインバンクでしたし、担当の方もとても丁寧で親切でしたので、それくらいであれば問題ないという事で了承しました。
事前審査も無事通り、本審査も通り、借入できて中古マンションを購入する事ができました。その担当者の方のおかげでもあるかと感謝しています。窓口や金融機関によって、態度が悪い人も正直います。年収が少ない等だと、はなっから借入できない等言ってくる人もいます。できればメインバンクで長らく利用しているところがスムーズにできると思うのでおすすめだと思います。
こういう場面でも、どんな人と巡り合えるかという点はとても大きい気がしますね。
もしも住宅ローンを組んでいなかったら
もし、住宅を一括で購入できていたら、中古マンションの場合だと月々3万円程度だったと思います。住宅ローンの返済がない分、生活的には負担は少なめになっていたと思います。
ですが、例えばその一括で購入するにあたり、貯蓄を全て使い果たすような購入であれば、将来的に不安は残ります。老後には1人あたり2千万円はかかると言われている世の中ですし、貯蓄はなかかなできるものではなく、ある程度は予備として残しておくべきものだと思っています。
私も住宅ローンをなるべく減らしたいが故に、貯蓄の大半をつぎ込もうと思いましたが、今後生活していく中で、住宅ローンを払いながら月々他にも払うものがありながら貯蓄はしていけるのかと考えた時に、ほとんどできないという考えに至り、少し残しておいた状態で住宅ローンを利用しました。
もちろん、余裕があるくらい貯蓄があり、一括購入できるのであれば、毎月経費のかかるマンションではなく、戸建て購入を選んでいたでしょうし、そういった点で、購入しようとする物件によりけりで、一括購入等にも違いが出てくると思いました。