信用金庫で住宅ローンを組んだ体験談
私が住宅購入を考えたきっかけは、娘の幼稚園入園です。
娘が1歳になった時、子育てサークルの仲間たちが次々と家を建てる計画を話し始めました。
聞けば、子どもを育てる環境を安定させ、幼稚園入園後の転園や転校の不安を無くしたいとのこと。
幼いうちから地元の友達を作った方が、小学校入学時にも安心できるという話も聞きました。
自然なタイミングでしたね。
3歳になったら幼稚園が定番の地域
私の住む地域では、保育園に通わない子は3歳になったら幼稚園に行くのが定番です。
当時は駅前のアパートに住んでいて、近くにスーパーや小児科もあり、とても便利な環境でした。
その分家賃も高く「ずっとここに住んで家賃を払い続けるのかな」という漠然とした不安を抱えていました。
実は私は結婚当初、夫の実家で義母と同居をしていました。
しかし、様々なすれ違いで一緒に住むことが出来なくなり、アパートに引っ越したという経緯があります。
夫に家の話を切り出すのは勇気が要りましたが、覚悟を決めて聞いてみると「自分の家を持ちたい」とのこと。
夫の実家を壊して二世帯住宅にするという選択
ここから色々とありましたが、結果的に、娘が2歳半の時に住宅購入が決定しました。それも、夫の実家を壊して二世帯住宅に建て直す計画です。
住宅購入にあたり、住宅ローンはとても悩みました。
私たちが新築を依頼したのは中堅の工務店でした。
「1本の映画のような家づくり」がモットーの、個性的な会社です。
オシャレな家に仕上がりそうなステキな響きです。
「住宅ローンを自分たちで決める」ことに困惑
住宅ローンへの関わり方も独創的で、「一生に一度の大きな買い物だから、ローンを申し込む金融機関は自分たちで決めてください」というスタンスで、斡旋は一切やりませんと言われました。
困った私は、手始めに図書館に行って片っ端から住宅ローン関係の本を借りました。
元利均等と元金均等。住宅ローン減税。住宅金融支援機構とフラット35。すべてこの時期に知った言葉です。
住宅ローン選びで一番悩んだこと
中でも悩んだのが、固定金利と変動金利です。
将来的に利率が上がるリスクのない固定金利か、上がるリスクはあるが固定より利率の低い変動金利か、暇があれば考えていました。
加えて、肝心の金融機関選びも悩みの種でした。ここの金融機関がお勧めだよ、といってくれる人は誰も居なかったのです。
大きな金額が動くことですし、独学だとなかなか難しいことがいっぱいだと思います。
住宅ローンの悩みを解決するために
住宅ローンの悩みを解決するために、とりあえず思いつく金融機関のホームページをすべて閲覧しました。
それぞれの金融機関で予想以上にたくさんのプランが用意されていて、チェックするだけでも大変な作業でした。
もちろん、自分自身にあてはめて勉強になることも多かったです。
また、工務店の担当者にも相談しましたし、住宅ローンセミナーにも積極的に参加をしました。
セミナーでは、自分と同じようにこれからローンを組む方たちと共に講義を受け、いい刺激を受けることができました。
インターネットでも情報収集をしましたが、なかでも、住宅保証機構株式会社の住宅ローンシミュレーションは大変参考になりました。
借入額と返済額を数パターン知るだけでも、おおよその見通しを立てることができました。
大きな買い物なので、後悔しないためにも行動するしかないと必死だった事を覚えています。
ネット銀行?地元の銀行?
最終的にたどり着いた悩みとしては、店舗のある金融機関とネット専業の金融機関では金利に大きな差があること。
しかし金融取引の初心者である私は、数千万単位の取引がネットで完結する事に戸惑いを感じました。
迷いましたが、本で学んだ事も参考にして、地元の信用金庫と、地元に店舗を持つ都市銀行の2つに住宅ローン相談の申し込みをしました。
信用金庫で住宅ローンの相談
まずは信用金庫に行きました。
実際に店舗に足を運んでみると、担当の方がとても親切で、やはり顔を見て相談できることは安心につながると実感しました。
借入額や簡単な審査を通し、一回目の面談でローンの大枠を作っていただけた事には感動すらしました。
話を進めていくうちに、支店長が夫の高校の先輩だということも判明して、更に良い雰囲気で話を進めることができました。
地元の信用金庫ということもあり、知り合いに遭遇しやすい環境だったと思います。
信用金庫以外には行かなかった
都市銀行との相談と、地元の銀行への問い合わせも考えていましたが、信用金庫の担当者が親身に話を聞いてくれたことがとても嬉しく、ここでお願いしたいと思うようになりました。
都市銀行の担当者とは電話でのみ話をして、最終的に信用金庫に住宅ローンをお願いすることに決めました。
もしも、住宅ローンで家を購入していなかったら…
もしも住宅ローンを組まずに購入を検討していたら、すべての計画が遅れ、今頃はまだアパートに住んでいたかもしれません。
娘の幼稚園入園をきっかけに考えたマイホームですが、その娘を筆頭に、今では三人の子どもがいます。
この子たちにも伸び伸びとした環境を与えてあげることはできなかったでしょう。
決して安くない家賃と駐車場代を払い続け、将来への見通しも立たなかったかもしれません。
また、住宅ローンを組むにあたって様々な人にお世話になりましたが、組まなかったらそういう出会いも無かったのかと思うと寂しいです。
1本のローンを組むために、実に様々な方たちが手を差し伸べてくれました。
信用金庫や工務店の担当者、相談に乗ってくれた友人達には感謝しかありません。
そう思うと、あの時決断出来て良かったと思えます。
住宅ローンを必死で勉強したことも、家計を考える上でとても役に立っています。
まだまだ住宅ローンとの付き合いは続きますが、今は不安はありません。