住宅を購入したきっかけ
私が住宅を購入しようとしたきっかけは、子供の一言でした。
私の家族は4人暮らし、夫と2人の子供がいます。結婚を機に、2LDKのアパートを借りて家族で暮らしてきました。
私は、ちょっと狭いけど、今のアパートが気に入っており、その時は家が欲しいなんて考えていませんでした。
しかし、子供が小学生になり、ある日突然「家が欲しい。」と大声で泣きわめきました。何がなんだか、わかりませんでした。
なんとかあやし、理由を聞くと「みんな家があるのに、うちだけ家がない」とのこと。
そんなことから、何気なくママ友に聞いていくと、ほんとにアパート暮らしはうちだけでした。
いくら田舎で土地が安いといっても、本当に子供の同級生でアパート暮らしの人がいません。さすがに、ちょっとショックでした。
子供が、他の子に劣等感を抱くのも納得です。よく考えてみると、今まであまり気にしませんでしたが、うちのアパートに友達を誘ってくることが少なかったような気がします。
そのことをきっかけに、夫をうまく丸め込め、新築購入に走り出しました。
でも、突然泣き出しちゃったら、家族そろって驚いてしまいますね。
住宅ローンの金利に悩む
私が、住宅ローンを選ぶことに悩んだのは、やはり金利です。
家を一括で買おうなんて、とても無理な話です。家を買うには多くの人が、住宅ローンを組むと思いますが、これが非常に悩みます。旦那は自分の仕事以外は全くノータッチです。
ハウスメーカーでもローン会社を紹介してくれました。しかし、金利が高かったため、他のローン会社でもいいとのこと、とりあえず自分でインターネットを使って、住宅ローンについて検索しました。
しかし、色々調べていくと、重要なのは金利だけではないことに気づきました。ローン会社も色々、単に金利が安いだけでなく、安くても100万円からなる保証金が必要なところや、低金利の代わりに繰越金が高いところ。
口座を作ったり、会員になれば店頭金利から、数%引くといった内容のものもあり、調べれば調べるほど、どこのローン会社がいいのかわからなくなってしましました。
ローン会社が決まらないため、ハウスメーカーとの契約も頓挫したままでした。
住宅ローンの経験者から話を聞く
住宅ローン選びの悩みを解決するのに私が行ったことは、実際に住宅ローンを組んでいる人に話を聞く事でした。
友人でも会社でも住宅ローンを組んでいる人は少なくなく、情報収集には困りませんでした。
しかし、聞く人が多ければ、住宅ローン会社もばらばらです。「うちはここの銀行にお世話になってるから。」「ここの金融機関が親切で何でもやってくれるから。」「ここが金利が安くていいよ。」など、まさに十人十色な状況です。
聞けば聞くほど、どこのローン会社にすればいいのか見当が付きませんでした。旦那にも相談しましたが、お前の好きなところでいいよ、などと真面目に話も聞いてくれません。
「これは!」という答えは、自分で見つける以外にありません。旦那様も相談くらいのってくれたら、ずいぶんと心持ちが違ったかもしれませんね。
住宅ローンの救世主はお義父さん!
ローン会社選びをはじめて1か月がたったころ、たまたま旦那の不在時、お義父さんが訪ねて来ました。
お義父さんにも家を買うという話をしていたため、何処まで進んだか聞かれました。そこで、私の今の悩みを何気なく、お義父さんにも相談しました。
お義父さんは「そんなことで悩んでるんなら早く言ってくれたら良かったのに。」と色々話し始めます。金利のシステムから、現在の住宅事情、近隣の銀行や信用組合、ネット銀行についても色々な情報を持っていました。
お義父さんは、昔は金融機関に勤めていたのは知ってましたが、まさか住宅ローンを扱っていたなんて、この時はじめて知りました。
自分が思っていることを「伝えてみること」大事ですね。
お義父さんに相談してスムーズに
お義父さんに相談してからは、住宅ローンの話がスムーズに運びました。
住宅ローンの資料はネットで調べたものや、銀行などを回って集めたローン会社が10数社ありました。それをもとに、後日お義父さんに来てもらい、一緒に相談にのってもらいました。
お義父さんは資料に一通り目を通したあと、あちこちに電話をかけ、メモを取り始めました。私は暇を持て余し、新築の家に入れる家電製品を選んでました。
お義父さんの電話が終わり、私に電話の内容を教えてくれました。ローン会社によっては顧客を得るために、あえて実際に合った時にしか渡さない情報があるそうです。
例えば、ある会社では資料には無いのですが、年間の家族取得額が一定以上だとさらに住宅ローンの金利が安くなるなどの情報があるそうです。
それを、知り合いを通して確認していたとのことです。わざわざ色々な銀行やローン会社の窓口で聞くまでもなく調べてくれました。
さすが、お義父さんです。うちの旦那に、同じ血が流れているとは思えませんでした。
結局、2社まで絞り、嫌がる旦那とお義父さんの3人で話を聞きに行きました。そこで担当と話をし、最終的には地方銀行で住宅ローンを組むことになったのです。
お義父さんに相談してなかったら…
もしも、お義父さんに相談せずに、住宅ローンを組むことができず、それこそ住宅を一括で購入していたら、今のように子供を私立に入れることは出来なかったと思います。
私たち家族が、住宅を購入して3年が経ちました。それなりに貯金を残して、住宅資金にはほとんどお金を回しませんでした。
現実的には、住宅ローンを一括で支払うことは困難です。もし払えるなら、すべての貯金を使っていたと思います。そうなれば、またゼロからスタートです。
貯金は、また貯めればいいと考える方もいるかもしれません。しかし、私はその貯金が貯まるまでに、何かあった時を考えると非常に不安になります。
実際、私の場合、不安が現実になりました。それは、娘の高校の選択についてです。
娘は、頭があまり良くなかったので、私立の高校へ行くしかありませんでした。貯金を残しておいたからこそ、その選択ができたのだと思います。
私自身、住宅ローンを組むことに問題は無いと考えています。一括払いのために無理をして生活を困難にするより、家庭の所得に合わせて対応し、生活水準を維持していくことが大切だと思います。